シャインマスカットさんの主訴(23才)
左肩こり、唾が上がる、動悸
●その他の症状
便秘(10日以上でなかった時もある)、冷え、生理不順、体温が低い(35、2度)、体調が悪いと体温が下がる、寝汗、尿意の感覚がない、不安感、血圧が低い、不眠、多嚢胞性卵巣症候群、自閉症。
日常生活で困ってること
・体調が悪くて横になっていることが多い。
・こんなに具合が悪いのに疾患名がわからない。自律神経失調症と言われてるけど、それだけじゃない感じ。
・下剤を飲まないと便が出ない。下剤でいつもお腹が痛い。
・ずっと具合が悪い。
・不調で日常に影響が出てる。
・元気がない。
体調が悪くなった原因
これといった原因はわからないということですが、小学校高学年の時に急に体温が低下(34、3度)、頭痛と寒気に襲われる。ここから体調がずっと悪い。
いろんな病院を今まで回ったけど原因がわからず。だんだんと食べられなくなり、体力が落ちて元気がなくなり、体重が15キロ以上減る。
元気になったらやりたいこと
・散歩に行きたい。
・釧路でカニが食べたい。
・スケートをしたい。
初回にシャインマスカットさんのカラダを診て感じたこと
・治療院にも湯たんぽを持ってきていました。お腹に湯たんぽを当てていたので、お腹を触ってみると冷たくありませんでした。ただ自覚症状としては冷えを感じています。
これは全身的な治療が必要なのと、体の深部に冷えがある可能性があるので、ツボを使って内蔵レベルから冷えを改善する治療をしたいと思いました。
・シャインマスカットさんは、不安感が来くると急に動きたくなることがわかったので、うまくペースを合わせていくことが大事だなと。何かをやるときは確認をしながらリラックスできる環境を作ろうと思いました。
・シャインマスカットさんは体調が悪くなると、肩が凝る→唾が上がる→動悸がするという一連の流れがあります。それぞれの症状に対して治療をすることも大事ですが、この症状は東洋医学的に逆気(ぎゃっき)といって、のぼせ症状というか、気が上に上がって起こる症状なので、この治療も必要だなと。
・お腹に触るとチカラがないので体力をつけていく治療が必要です。また基本的な治療を(コリを改善して血流を良くする、自律神経・ホルモンを改善する)丁寧にやることで、全身的な症状を改善するという見通しを立てました。
・シャインマスカットさんは意思のやり取りが難しい時があるので、お母さん(ミカンさん)とうまくタックを組んで治療を進めたいと思いました。
治療頻度と症状の変化
・7日おきのフルコース治療×8回。
・14日おきのフルコースの治療×8回以上。
・7〜30日に一回のハーフコース×40回以上、現在。
※体調が不安的になってからハーフコースに変更。→体力的にこのコースの方が合っていると判断したため。
1回目の治療
上記の症状
2~9回目の治療
・肩がラクな日が増えた。
・ツバが気になる時が減った。一週間気にならないときもあった。
・湯たんぽを持ち歩いてない。
・寝れてる。
・寝汗はかいてない。
・前みたいに「水が飲みたい。水が飲みたい。」と言わなくなった。
・毎日のように散歩に行った。
10〜18回目の治療
・上記のように調子の良いときと、たまに不調のときがある。
19〜31回目の治療
・ツバが上がるのが気になる。
・脈が早い。(85くらい)
・尿の感覚がなく、漏れることがある。
・食欲がない。
・大好きだったお風呂に体力がなくて入れない。
・ご飯が食べれなくて体重が落ちる。
※シャインマスカットさんの体の状態に合わせて、治療時間をハーフの短い時間に変更。
32〜43回目の治療
・34回目の治療から体調不良で外に出る時間が1、2分になる。
・横になって寝てることが多くなる。
・ミカンやリンゴを食べたい気持ちが少し出てきた。ただほとんどの日が食べるのが大変で、食べたい気持ちがない。
・一日のほとんどがベッドで寝た状態。
治療経過から感じること
・治療をはじめた当初は効果もスムーズに出ていて、日常生活の幅が広がりました。そしてこの状態が続いていました。今は調子が落ちています。この中で頑張って治療を受けています。
これはミカンさん(お母さん)も強く思っていることですが、シャインマスカットさんは自律神経の乱れだけじゃなく、根本に何かありそうだなと。病院でしっかり診断名がついて、それに対する科学的な治療が必要なんだと思います。
ただ検査をしても病院や治療法がなかなか見つからないので、まずは少しでも体調がラクになってご飯が食べれるようになることを目的に、現在治療をさせてもらっています。また出来ることは少ないですが、困ったときは一緒に病院を探すお手伝いなどもさせてもらっています。
・シャインマスカットさんはハリもお灸も大好きです。自ら「ここにハリをしてほしい!」と言ってくれるので、シャインマスカットさんの感覚も治療に織り交ぜながら治療を組み立てています。本人の感覚ってけっこう当たってることが多いので。
・体調が安定してる時は、シャインマスカットさんは大好きなココイチカレーに行った話や、散歩の話をしてくれます。私はこれがとても嬉しいです!またこの話を聞きたいと思って治療をしています。
お母さんのミカンさんも疲れてると思います。治療にきた時に少しでも気分転換になったらいいなと思っています。
表現の仕方が難しいですが、もしあなたがトントン拍子でいかないような現状や症状だったとしても、できる限りのサポートをさせていただきます。タックを組んでやっていきましょう!